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夏合宿200射会について思うこと 4 [応援]

「今の部活の状態を、良く振り返ること」

200射会という
どう考えても過酷な射会を開催したとして、
その年のチームの部員は本当についていけるのか?

毎年入部してくる1年生。その中には弓を引いて数か月の人もいます。
班長を中心として夏合宿を牽引する2年生。
部活を運営する3年生。
違った立場で部活を見守る4年生。

毎年、部員は変わっていきます。
アタリマエですが、同じ人じゃないです。

さらに
夏合宿や、夏場の試合の開催日程が、
ここ数年変動しており、
夏合宿と関甲信の日程が近くなることが増えてきております。

2年前に、関甲信が近いということで、
射込みの100射会(例年の半分の射数)としたのは、
英断だと私は思います。

『毎年恒例』というのは、
聞こえはいいですが、
一歩間違えると、その言葉で、
現状を把握しようとすることを忘れてしまうことがあります。

今の部員の状態、チームの状態で、
本当に200射会でいいのか?
他の道を選択するべきなのか?
幹部はよく他のメンバーと話あって、
最終決断をしてほしいと思います。

全員で話合って、納得した結果としての選択であれば、
私は口をはさむことはしません。
その決断を支援しようと思います。



「自分たちの立てた目標を、心に思い浮かべること」

先述の話で出したラグビー日本代表の
ワールドカップベスト8という目標は、
かなりのチャレンジな目標だったと思います。

毎年ワールドカップで勝利できず、
日本の代表に選ばれるような選手でも、
諦めるという気持ちが、少なからず働いてしまうような、
そんな非常に高い目標だと思っています。

そんな高い壁を乗り越えるために、
試行錯誤をして、
新たな練習を取り入れ、それに取り組み、
自分たちの心に
『勝つためにベストは 全て尽くした』
という自信を植え付けたのだと思います。

過去に勝ったことがないと、思考が過去に引きずられそうになっても、
負けるかもしれないと、思考が未来に飛びそうになっても、
自分たちは、
国を背負うだけのチカラを持っているというプライドを打ち立て、
常に今の自分たちに集中できるような環境を作っていったのだと思います。

ただ。
この話の前提として流れているのは、
ワールドカップベスト8という『目標』です。

この壮大な目標を掲げ、
そのために、いまできること、という観点で、
それに繋がるタイムスケジュール、ビジョン、練習が組まれています。


ここで
われわれ埼玉大学弓道部に焦点を向けてみましょう。

我々の現在の最終目標は
『伊勢に 王座に出場すること』でしょう。
ここ数年は、この目標が現実味を帯びてきているように感じています。

さてそんなチームの一員が、
合同練の矢数だけでへばっているとか、
試合の20射を引いて、手の内を壊したとか、
数引いて疲れたから中らないとか、
5立目の最終立になったら、記録ミス、看的ミスを連発したとか、
仕事の質が明らかに落ちてきたとか、
試合運営、進行を手順良く進められないだとか。。。

ありえないと思いませんか?


この『伊勢に 王座に出場する』という目標は、
部会を通し、幹部の承認と同時に、
部員全員の承認を得ている目標のはずです。

年度の途中で入部する1年生は別ですが、
部員全員が集まるはずの部会の承認を受けている目標のはずです。

その目標に対して、
自分たちの全身全霊を賭けるのが、
私は普通だと思っています。

この我々がなかなか達成することができていない
壮大な目標を達成するために
自分たちに自分たちで課す一つの試練として、
200射会を夏合宿に持ってくるというのは、
意義があることではないかと思います。



そもそも、
200射会というものを、
どの代で誰が始めたのかは、未だにわかりません。

ただ私が現役学生の時、
その当時良く道場に来ていたOBや、
先輩たちの雰囲気から感じた限りでは、
おそらくこの200射会、
年間のビジョンの中のこういう位置づけとか、
この射会にどんな意味を持たせるとか、
全く考えられていなかったのではないかと思います。

私の推測では、
『他の大学とかでは100射会をやっているが、うちはその倍の200射会をやろう』
・・・たぶんそんな軽いノリで始められたものが、
なんとなく毎年辞められなくなって、
20年以上も続いてきたのではないかと思っています。


ただ私自身は、
学生時代、OBになってから、
この200射会で、
自分の可能性や、自分の射の脆さや、
仕事に対する意識や、制限時間を区切ったときの意識など、
いろいろなものを学んできました。


その200射会がなくなってしまうのは、
少し寂しい気もしますが、
自分たちの部活の状態、自分たちの目標を振り返って、
最終決断をして頂ければと、考えています。



・・・ここらへんで
200射会の賛否ついての話を終えようとおもいますが、
OBになってから参加した200射会の話やら、
いまだに自分の戒めの言葉となっている先輩から言われたキツイ一言やら、
200射会の最高矢数の話やら、
そもそも埼玉大学弓道部の部員が、どれほど矢数を引いてきているのか、
ナンダカンダといろいろ思い浮かんできたので、
もう少し話をしていこうかと思います。



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