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4スタンス理論 と 妻手の取懸けの形 [弓道]

師範から、4スタンス理論の話を聞いたのは、
たしか2016年の冬の埼玉大学弓道部忘年会で聞いたのが初めてだったと。

『4スタンス理論』という名前については、知っていた。
週刊ヤングジャンプで連載されていた「GRAND SLAM」という漫画で、
人の身体の動きは4種類存在しているという話を読んだことがあり、
漫画にしては話がかなり深いなぁと読み飛ばしていた。

師範から聞いた内容は、
上腕と下肢の筋肉の付き方がタイプ別で違うので、
それに従った動きをすることに留意するとよいという話だった。

両腕を前に回した方がやりやすい人、
両腕を後ろに回した方がやりやすい人、
両太ももを内側に締めたほうが下半身が安定する人、
尻を締めて腰を前に送り込む方が下半身が安定する人、
それぞれがいる、という内容だった。


その話は何となく腑に落ちた。


両腕に関してはあまりよくわからなかったが、
両太ももを内側に締める意識の方が、
自分の胴造りの意識にはあっている。

逆に尻を締めて、腰を前に送り込む、というのは、
全くと言っていいほどできなかった。

射やカラダのコンディションが良いときに
この意識をかけても、結局できない。

単に自分は運動神経が無いから、
単にヘタクソだからできないんだと思い込んでいたが、
どうやらそうではないらしい。

この4スタンス理論というものに照らし合わせると
どうやら自分には到底ムリなカラダの使い方なんだ、
ということがわかった気がした。


そこから自分なりに
4スタンス理論について調べることにした。


その過程で気づいたことは、
どうも妻手の取懸けの形も、
人によって違うのでは。。。という推測だった。

弓道読本に記載されている『鉤の手の内』
電車のつり革に手を引っ掛けるときに、
熊手のように引っ掛ければ、自分の体重の半分くらいは支えられる。
その応用を妻手の手の内に応用する。
大学在学中からこの意識にはだいぶ助けられたが、
実は、違和感を感じていた。

どうやっても『鉤の手の内』の形が崩れる。。。
弓構えで『鉤の手の内』を組むが、
引分け・会になると、自分の場合、これが確実に崩れることに気付いていた。

普通、握り拳(ゲンコツ)を作ったときに手の甲の関節が浮き出るが、
(難しい言い方だと「中手指節関節」とか「MP関節」というらしい)
『鉤の手の内』では、
この関節が浮き出ないように、手の甲の熊手を崩さないようにしなさいと記載がある。
そうでないと『つまむ手の内』になり、指先にチカラが入り、
手ヂカラが入るという説明だったと記憶している。

人には熊手を崩さないようにと言いつつ、
実はこれが、自分ではできなかった。

射やカラダのコンディションが良いときに
何度も何度もこの意識をかけたが、結局できない。
胴造りの意識と同様だった。
やっぱり自分ってヘタクソなだけなのかと思っていたが、、、
これもそうなのか?と思いながら、
しばらく考える時間続いた。


その後、ある程度確信を持つ記述に出会う。
弓道教本第二巻を見ると、
P89の浦上範士の「取懸けの型」写真を見ると、
手の甲の関節が確実に浮き出ている。

そのページをめくりP91の神永範士の妻手手の内の写真を見ると、
弓道読本の写真で記載されていた
『鉤の手の内』の写真と同じような形をしている。
(あくまで私の私見です。)


この『鉤の手の内』ができる人とできない人が確実にいるであろう。
自分はこの『鉤の手の内』にこだわる必要は、全くない。

少々ほっとした気がしたが、
この結論に至るまで、約25年。。。。。。

遠回りしたという実感と同時に、
この4スタンス理論というものを
もう少し深く知る必要があるのではないかという気持ちが
自分の中に出てきた。

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